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SERVICE TRAINING SYSTEM 研修教育制度

日証金は、人材育成に力を入れています。

学生の皆さんにとって、会社選びの際の重要なポイントとなるのが、入社後に自分を育ててくれる研修制度だと思います。一般的に、何百人も入社する大企業の方が、体系的なキャリアプランが用意されているケースが多いかもしれません。しかし、当社は社員数こそ少ないながらも、他の大手金融機関と比べて遜色のない研修制度を設け、人材育成に力を入れています。当社が研修制度の充実を図っている理由は、大きく2つあります。

1つ目の理由は、採用の方針に関連しています。当社は、人間力を重視し、金融の知識やスキルを採用基準としていないため、新入社員のほとんどは金融関連の教育を受けずに入社してきます。そうしたいわば、知識ゼロの新入社員一人ひとりを大切に育てるために、研修制度の充実に努めているのです。
2つ目に、当社はおよそ240名という少ない人数で、貸借取引制度という株式市場にとってなくてはならない大切なマーケット・インフラを担っていることがあげられます。全国各地に支店があるわけでもなく、何千人、何万人という巨大な組織でもない当社がこの制度を支え、発展を続けるためには、何よりも個々の社員の力が重要となってきます。ですから、財務や会計、法律等広範囲の知識を持つ高度な人材を育成する必要があるのです。

ここでは、そうした想いのもと、絶え間なく充実させてきた当社の研修制度の一部をご紹介します。

総合能力開発体系

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内定~入社前

経済・証券市場の
基本的な部分を理解する

内定者時代に一種外務員、内部管理責任者資格を取得できるレベルになるよう、サポートします。入社後スムーズに社会人生活をスタートいただけるようにすることが目的です。

入社後〜20代中盤

金融パーソンとしての
基礎力を身につける

入社後から20代中盤にかけては、日常業務を通じて行うOJTのほかに、基礎的な知識やスキルを身につけるカリキュラムを用意しています。具体的には、以下のような研修を実施しています。

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  • 新入社員研修

    入社1年目の4月と10月に、全新入社員を対象に研修を実施し、社会人としてのマナーや当社の社員としての基礎を学びます。特に10月の研修では、箱根にある当社の保養寮での合宿もあり、同期の絆が一層深まります。

  • 証券アナリスト取得バックアップ研修

    当社では、財務・会計・金融工学の基礎知識の習得を目的として、入社3年目までの「証券アナリスト1次試験」の合格を目指しており、そのために、対策講座の受講等、万全のバックアップ体制を敷いています。

  • 英会話学校派遣

    英語力を伸ばしたい人に対しては、英会話学校に派遣する制度があります。ビジネス英語教育に定評のある学校との提携による1年間のマンツーマンレッスンを通じて、グローバルなビジネスに対応する視野と能力を身につけてもらうことをねらいとしています。個人で受講すると100万円以上の費用がかかるレッスンですが、もちろん全額会社負担で派遣しています。

    研修体験レポート
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    コンプライアンス統括部

    永冨 淳 2006年入社

    ビジネスシーンで通用する
    英会話力を学ぶために

    仕事で外国の方とコミュニケーションをとる機会がなかったため、業務で通用する英会話力を身につけるために通いました。講師と一対一で行う英会話レッスンと実際のビジネスシーン(電話会議、交渉、プレゼンテーション等)を想定した体験型トレーニングが主なカリキュラムです。英語によるプレゼンテーション手法を学んだことは、その後の仕事に役立ちました。研修期間は1年間でしたが、英語の力は毎日聞いて話すことで確実に上達するということを実感しました。英語はあくまでもコミュニケーションの道具であって、本当に大切なのは自分が相手に伝えたい内容を持っていることなんですね。

20代後半〜30代

総合的なビジネス力を
身につける

この時期は、これまでに身につけた基礎的な知識を活かして、より専門的な知識や高度な業務遂行能力を身につけるカリキュラムを用意しています。具体的には、以下のような研修を実施しています。

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  • 金融法務研修

    1~3年目に通信教育を受講し、民法、会社法の基本的な考え方を学んだうえで、当社社内弁護士による「金融商品取引法」等の証券関連法規についての講義を数十時間にわたって受講し、必要な知識を学ぶ機会を設けています。

  • 企画力開発研修

    これまでの研修や実務で培った知識や経験をもとに、当社業務に関する革新・改善案の作成にチャレンジする研修です。作成した案は、社内の審査を経て、経営層にプレゼンテーションを実施。評価の高い案については会社として取り組むという、実践的な研修です。

  • 専門職大学院(MBA)派遣

    業務終了後に2年間夜間大学院に通学し、MBAが取得できる制度です。対象大学院は、早稲田大学大学院 経営管理研究科、一橋大学大学院 経営管理研究科、一橋大学大学院 法学研究科の3つです。財務、ファイナンス、経営管理に関する高い専門性を習得できます。MBA取得にかかる300万円以上の費用の全額を会社が負担して派遣します。

    研修体験レポート
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    リテール営業部リテール営業課

    後藤 亮幸 2002年入社

    講義によって日証金の業務の
    独自性を再認識できた

    早稲田大学大学院経営管理研究科夜間主プロフェッショナルファイナンス専修に2年間通い、ファイナンス理論、経済学、会計学、法学などの金融に関連する講義を受けました。ファイナンスの基礎的な考え方を学ぶ中で、有価証券の担保について大きく取り上げられる機会は少なく、日証金の主要な業務の独自性を再認識しました。今後は、実務知識のレベルアップを図りたいと考えています。

  • 資格専門学校派遣

    難関国家資格試験の勉強を通じて、法務・財務・税務・経営等にかかる高度な専門知識を身につけ、業務遂行能力の一層の向上を図ることを目的に、資格学校への派遣を行っております。対象の資格試験は、司法試験、公認会計士、税理士、不動産鑑定士、中小企業診断士、CFA(米国証券アナリスト)など多岐にわたっています。

  • 金融工学専門学校派遣

    金融商品の仕組みがますます複雑になる中で、高度な金融商品の運用手法やリスク管理方法について専門的な知識を身につけたいという人を対象に、金融工学専門学校へ派遣しています。

    研修体験レポート
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    資金証券部 業務管理課

    竹内 義貴 2004年入社

    業務に対する視野を
    広げるためにリスク管理を学ぶ

    研修で学んだファイナンスの知識の中で、リスク管理についてより深く知りたいと思って金融工学の専門学校へ通いました。本来、決済管理部でリスク計算を行うことはありません。しかし、決済の世界ではリーマンショック以降、決済リスクを意識する傾向が強まっています。自分でリスクを計算しなくても、その過程を理解することで広い視野から業務を見通すことができます。コースの内容は半年間で1回3時間の講義を10回受け、その後の試験で60%以上正当できれば卒業認定です。受講者はほぼ半数が仕事でリスク管理を行なっているプロで、融資業務等を担当している銀行員や金融システム開発に携わっているSEの方もいました。

  • 海外トレーニー、他社への出向

    約1年間の大手邦銀の海外支店への研修派遣に加えて、他の金融機関への出向等の「武者修行」の機会を設け、広い視野の養成や総合的な人間力の向上を図っています。

    研修体験レポート
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    業務開発部 開発戦略課

    玉井 優介 2006年入社

    海外研修中に育んだ
    交友関係も貴重な財産に

    邦銀のロンドン支店で1年間、トレーニーとして外国為替取引のセールスデスクに配属され、マクロ的な市場の仕組みや相場の見方のほか、実務的な取引の流れや必要な事務作業等について勉強しました。ディーラーの取引サポートをしながら、自らも取引先へのレート提示や相場の見通しを伝える仕事を任せてもらったことで、瞬時に思考し判断する力を養うことができました。現地で知り合った仲間とは今でも交流があり、この研修に参加しなければ接点を得られなかった人間関係は貴重な財産になっています。

  • 以上のように、当社では特に若手から中堅層にかけて、非常に充実した研修制度を設けています。もちろん、大きな金融機関であれば同等規模の研修制度を実施している会社もあるでしょう。しかし、従業員数何千人、何万人という会社では、MBA派遣や英会話学校への通学などの恩恵にあずかれるのは、ごく一部の社員ではないでしょうか。従業員数およそ240名の当社では、そうした制度にチャンレンジできるチャンスが何倍、何十倍も大きいということがおわかりいただけると思います。